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![Report01 生産性向上と品質の安定化 生産性が高められ、品質レベルが安定した製品をお客様に提供。 アンシャル様[大阪]印刷タイムズ:2011年1月11日掲載](images/main.jpg)
封筒印刷の専業者として25年のノウハウと実績を持つアンシャル(大阪市北区、長谷川恵津子社長)では、昨年3月にアルファー技研(静岡市葵区)が開発・販売し、市場から高い評価を得ている同時に10缶のインキ缶が搭載可能で、特色インキが手軽に調合できるインキディスペンサー「ID-FX」を導入し、生産性の向上と品質レベルのアップを実現させた。
創業以来、「企業の顔」とも言える封筒印刷に特化してきたアンシャルでは、1日に20件以上もの特色インキを使用するため、印刷オペレータが特色インキの調合に時間を取られているこが課題となっていた。
インキディスペンサー「ID-FX」を導入する前は、1度印刷に使用した特色インキを少しずつ残して、リピートオーダーが来た時に同じ色が再現できるよう各社の封筒と種インキを棚の中に五十音順に整理し、そのサンプルをもとに印刷オペレータの経験を生かして特色インキの調合を行っていたが、棚の中に納まらなくなったことも手伝って機械化することを検討し始めた。そこで、長谷川社長は以前にJP展においてアルファー技研が特色インキを手軽に調合できる製品を発表していたことを思い起こした。
導入に際しては、社員数人でアルファー技研のある静岡市までデモを観に行き、「これなら生産性向上と品質の安定化が図れる」と長谷川社長は判断し、インキディスペンサー「ID-FX」の導入を決めた。
以前からアルファー技研とは封筒フィーダーを導入したこともあり、同社の製品開発における精度の高さについては信頼を置いていたが、実際に特色印刷の強い味方であるインキディスペンサー「ID-FX」の導入は、同社にとって手間のかかる作業をコアビジネスに変える大きな要因となった。
「今回導入したインキディスペンサーを活用することによって、1/100gまで精度の高い特色インキが作れるようになりました。市場のニーズがどんどんシビアになる中で、特色インキを人の手を介して作っていれば時間が取られてしまいます。その部分を機械化することによって、今まで以上に生産性が高められ、品質レベルが安定した製品をお客様に提供ができるようになりました」と長谷川社長は語る。
同氏が示す通り、インキディスペンサー「ID-FX」を導入する以前は印刷オペレータが原稿に合わせて特色を練っていたことがボトルネックとされていたため、同社ではインキディスペンサーをはじめ、インキ配合計算システム「V-Colorα7」、50gから1.5kgまでのインキを約2分で混合可能な平面式ミキサー「スピンミキサーMS-1000」の3製品を導入し、特色インキの調合を自動化することとなった。
その結果、高性能インキ自動計量装置によって、桁違いの精度(吐出精度±0.02g)で、手作業より正確でスピーディーな特色インキの調合を可能とする体制が構築されることとなった。同時に、残インキゼロを実現することでインキ使用量も大幅に削減でき、コスト面や環境面でも優位性を持てるようになった。
「調色が十人十色では品質の安定は望めません。機械化によって特色インキの調合を自動化したことによって、誰にでも均一な特色インキが調合できるようになりました。この機械を導入してからは精度の高い印刷がスムーズに調合できるようになりました」と長谷川社長は述べている。
現在、同社では製品の安定化を大きな武器に顧客に対して「インキデータあり。インキディスペンサーより検索」といったハンコを押し、顧客の特色インキがデータベースされていることで品質保証されていることを訴えて信頼性を高めている。
「いかに生産効率を高めるかが課題でしたが、導入後は生産性が約3割アップしました。同時にリピート印刷の標準化を進めることでリピートオーダーに確実な色でお応えできるようになりました。同時に、オペレータのストレスも解消されました。
以前のように『インキさえあれば仕事は終わっていた』ということもなくなりました。
オペレータも印刷に集中できるため、印刷機を増設したほどの生産性の向上が図れ、利益を生み出す好結果が出ています。今後はお客様のイメージに合わせた色を再現していきながら、当社に任せていただければ安心・安全といった点を訴えていきます」と長谷川社長は自信を示している。
「色の魔術師」と言っても過言でないインキディスペンサー「ID-FX」をアルファー技研が開発することとなった原点は、以前から付き合いのあったアンシャルにあった種インキが大きな要因であったことが今回の取材を通じて分かった。
以前にアルファー技研の藤田博史専務が同社を訪れた際に封筒におけるロゴマークなどに使う特色や小ロットにおけるニーズの状況を尋ねに訪問したところ、長谷川社長は事務所の2階にあった引き出しを開けて、顧客別に使った特色インキを少しずつ紙に包んで残して対応を図っていることを話した。
そのようすを見た藤田専務が「特色インキを作ることは大変なことであり、自動化できないものか」と考え始めたことが切っ掛けでインキディスペンサーを開発するスタートとなった。
今回は、同製品における開発の原点となった企業にインキディスペンサー「ID-FX」が導入されることとなり、アルファー技研の藤田専務は「製品開発の原点を教わった会社にインキディスペンサーを導入することでき、非常に嬉しく思っています。その上で生産性の向上と品質安定、現場のストレス解消にお役に立てていただき感謝しています」と語っている。
現在、アルファー技研が開発・販売している1kg缶を使用した高性能インキ自動計量装置は、残インキゼロの特色システムとしてインキ使用量が大幅に削減できるものとして導入が進んでいる。
特に、07年に開催されたIGASで発表された最新型の「インキディスペンサーID-FX」は、従来機の2倍以上の吐出スピードを実現したことによって、1kgの特色インキが最短5分で吐出できるものとなっている。
同時に、セミオート缶交換機構が装備されているため、インキ缶の交換が手軽に行えるように改良されていることから、封筒印刷のようにリピートの特色インキを多用する場合でも必要な時に必要な量だけ手軽に調合することが可能となるため、残インキが不要となり、コスト削減も実現できる。





